毛受アーカイブスというのが、今回のブログのもうひとつのコーナー。
「30年はかかる」と思ってはじめた「教育を変える」のチャレンジも、あっという間に折り返し地点。これまで、いろんな場面で文章や論文、記事があります。

私が、思い、行動してきたことはこれまでにも変わらず一貫しています。そして、毎年毎年、活動しながらわかってきたことは、これまでにまとめた文章を通して、伝えられるものがあるとかんがえ、ボツボツ紹介していきます。

まずはじめに 紹介するのが、「中日新聞のひととき」というコラム。最初の第一回目の記事です。

今のように、キャリア教育という言葉が拡がっていない時に、自分の体験を踏まえてその意義をまとめています。アスクネットの理念にも入っている「出会いと挑戦の教育」は、このコラムからはじまっています。

自分探し~出会いと挑戦の機会を ~2001年11月9日中日新聞~

 「自分のやりたいことが見つらない」。私は高校三年の今ごろ、大学志望校選びで悩んでいた理系科目が得意だから何となしに埋系を選んでいたが、実際に志望校を選ぶ時になって、行き詰まってしまった。早々と志望校を決めていた友だちに選んだ理由を尋ねても「数学が得意だから」とか「ランクがちょうどいいから」など、表面的な選択ばかり。いろいろ考えても見つからないので大学時代に先送り。進路の選択の幅が大きい情報関係の学科を選んだ。

 そして大学時代、授業にもあまり出ずに、国際交流などのボランティア活動に打ち込んだ。その中でへ社会で活躍するさまざまな人と出会い、主体的に活動をじていく中で、自分の得意なこと、苦手なことが具体的に分かってきた。こうした試行錯誤の体験から、「自分がやりたいことば教育分野にある」と感じたが、時すでに遅し。教職免許が取れない学科だったのだ。高校時代にこの体験ができたら、と感じたものだった。
 
 振り返ってみると、社会で何がしたいのか、どんな人になりたいのか、そんな「自分探し」へのヒントを与えてくれたのは「さまざまな人と出会う」ことであり「さまざまなことに挑戦する」ことだった。そして、この「自分探し」が「何を学ぶか」の根幹を支える。しかし、これまでの学校教育を見たとき、さまざまな人との出会いも少なければ、規制が多くさまざまなことに挑戦できる環境でもない。いつの間にか、「学び」の根幹「自分探し」を置き忘れてしまったのではないか。

 今、日本の学校は変わろうとしている。知識偏重の教育から、自分の興味・関心を育てていく教育へとシフトが始まっている。それば、学校の中だけで学びが成り立つような閉鎖的な学びの環境から、学校を取り巻く街や地域の市民との触れ合いの中から、自分の興味・関心を発見し、学びを進めていく開放的な学びの環境に変えていく大きな挑戦だ。

 私たち愛知市民教育ネットは、この挑戦を市民の側から支援する非営利団体である。学校教育と市民をつなげ、生徒がさまざまな分野で生きる市民と触れ合う場づくりを推進している。

 子どもたちの「自分探し」、を助ける一人として、今こそ市民の出番だ。
 (愛知市民教育ネット代表理事)
 20011109自分さがし