今回は、愛知県有数の超進学校、普通科に通う高校1年生男子のインターシップでの物語を御紹介。名古屋コンベンションビューロー(http://www.nagoya-info.jp/ncvb/ )が運営する名古屋市の観光案内所に、5日間のインターンシップをしました。報告会当日も、高校1年生には思えない落ち着き、堂々とした話しぶりで、観客を驚かせていました。そんな彼も、現場にでれば一人の高校生。「案内がうまくできない」という壁にぶち当たりながらも、様々ないい気付きと成長を得て、その後の学校の活動に活かしていることがわかります。
そして、インターンシップ後、その体験をどう活かすかという
問いにこう答えてくれました。「この国のよさを世界中に発信したい」と。
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●聞きしに勝る「忙しさ」の観光案内所
8月19日、私は今回インターンシップ先の名古屋駅の観光案内所に向かっていました。でも、一点だけ不安なことがありました。それは行く前にアスクネットの担当や、受入先の担当の方に、「名古屋駅の案内所は忙しいよ。忙しい忙しい忙しい」とひたすら言われてこの日を迎えたからです。それで実際はどうだったか?観光案内所に到着して、数分後、既に一人の案内が始まる。そんな忙しい状況でした。
●「どんなお客様でも笑顔で対応する」課長さんの一言に感動!
最初から全ての案内がちゃんと出来ていた訳ではありません。最初は、というより最後まで、ずっと観光案内所のスタッフの方のご指導を仰ぎながらでしたし、自分の知識がないばかりにお客様にも様々なご迷惑をおかけしたかと思います。ただその分、名古屋だったり愛知のことしっかりと知識を吸収する、いい機会になったと思います。
しかし、それ以上に僕にはもっと学ぶことがありました。案内所の課長さんの一言です。「どんなお客様にも笑顔で対応する」という当たり前の一言。例え、どんなに忙しくても、たとえ相手がどんなに理不尽な文句をぶつけてきたとしても、たとえ相手が英語すら通じない外国の方であっても、ここに来る人はみんな等しくお客様だ。そして自分たちはこの街に来て一番最初に接する名古屋の顔だから。
●体験で得たことを高校生活に活かす!
僕は現在、1週間後に学校で開催する文化祭のための準備をしています。つい一昨日も同好会の展示発表で使用する、お客様対応マニュアルを作成していました。いつもなら僕がマニュアルを作るときは最後に、丁寧な接客をというフレーズを書いています。しかし今回はもう一単語つけることにしました。「笑顔で丁寧に対応すること」。もしかしたらその相手にとって自分が、学校に来て最初に接する高校の顔になるかもしれないから。
このインターンシップ、どんな高校生にもいい社会勉強になる、とは言えません。ですが、こうは胸をはって言えます。私にとっては得るものばかりの5日間だったと。